歴史叙述の多様性と歴史教育
期間: | 令和3年7月15日(木)~8月25日(水) ※ 平日9時~22時、土日・祝日10時~17時 ※ 学外の方は事前にお申し込みください【申込フォーム】 |
場所: | 宮城教育大学附属図書館 展示ホール |
内容: | 歴史の勉強は、暗記ではない… 私たちは、絶対的・客観的な歴史に到達することは不可能です。歴史的過去は、著者の関心とテーマ選定に基づいて、あくまで仮説として描かれてきたにすぎません。この展示を通して、歴史叙述の多様性の背景を探り、歴史教育について考えてみませんか。 現代日本の学校教育において、歴史は小中高校すべてで教授されていますが、いわゆる「歴史の勉強」は人物・事項の「暗記」であり、退屈だとして嫌われる傾向があるようです。 しかしながら、歴史を学ぶとは本当に、叙述されている内容をただ暗記することなのでしょうか。私たちの前に提示される過去の姿とは、あくまでも筆者の関心や解釈、その時々の学界の動向に基づく仮説にすぎず、それ自体が不断に変化するものであるからには、それを暗記することには本質的な意味はないものと考えます。 本展示では、そうした歴史叙述の多様性に着目しつつ、それがどのようにして生じてきたのか、また歴史教育にどのような影響を及ぼしてきたのか、改めて検討したいと考えます。 第1章 歴史叙述の変化 ―エンターテインメント作品との関連を手がかりに― 第2章 歴史教育の変化 第3章 他教科の教科書との関係性 |
● 関連イベント
① 展示解説
日時 : 令和3年7月19日(月), 8月2日(月) 12時15分~12時35分
場所 : 附属図書館1階 展示ホール
解説 : 田中 良英(本学教育学部教授)
② 座談会
『歴史漫画と歴史教育』
杉山 清彦(東京大学教養学部准教授)
田中 良英(司会、本学教育学部教授)
本年2月に刊行された学習漫画『世界の歴史』シリーズ(KADOKAWA)の製作に参加されるとともに、歴史教育の改善に向けた諸活動にも従事されてきた杉山清彦氏をお招きし、歴史教育の意義や可能性についてお話をうかがいます。
日時 : 令和3年7月28日(水)13時00分~14時30分
場所 : 附属図書館1階スパイラルラボ
問合せ先:宮城教育大学附属図書館 022-214-3350
附属図書館では、教科書を中心とした所蔵資料の展示企画を毎年開催しています。
図書館が所蔵する貴重な教科書や教育に関する様々な資料を、教科やテーマごとに学外の人にも広く公開をしていく予定です。
昨年度以前の展示は「過去の企画展示」からご覧ください。
随時、本学学生・教職員の作品等の展示が行われます。
開催を希望する方は、カウンターにお申し込みください。
当館の所蔵資料を撮影した画像(ホームページに掲載されている資料画像も含む)を掲載・出版する場合は、事前の申請が必要です。