■ 子どもたちに大人気、目でも耳でも楽しめる絵本です!
佐藤 実千代
あきやま ただし 作・絵『へんしんトンネル』(金の星社)
言葉に目覚めた5歳児にとって、ページをめくるたびに期待が高まる『へんしんトンネル』は、玉手箱のような絵本です。
「かっぱ かっぱ かっぱ」と、かっぱがつぶやきながらトンネル
をくぐります。そして、トンネルから出てくると…どうでしょう。子
どもたちは、「かっぱ かっぱ かっぱかっぱかっ ぱかっ ぱかっ」
と口ずさみ、ページをめくる前に大騒ぎ。
「ぱかっ ぱかっ、だから馬だ。ほら、馬になって出てきた。」
そうです。「げんきな うまに なって」でてきちゃうのです。トンネルをくぐると、「とけい」は「けいと」に、「ぼたん」は「たんぼ」にへんしんしてしまう楽しさに、子どもたちだけで何度も読み返す姿が見られます。
他に、『へんしんトイレ』、『へんしんコンサート』、『へんしんおばけ』、『へんしんマラソン』という続編もあります。飾り文字が絵のようになって、視覚を楽しませてくれる絵本です。
(附属幼稚園5歳児担任)